2018年5月6日日曜日

(K0371)  老々介護が過半数 <介護>

 
===== 引用はじめ
 「老々介護」。介護が必要な65歳以上の高齢者を65歳以上の人が介護することを意味する言葉だが、平成28年の厚労省の調査によると、要介護者がいる世帯のうち、老々介護は54.7%に達した。 … ともに75歳を超える世帯は30.2%15年前の13(18.7%)と比べ、11.5ポイントも増えた。
===== 引用おわり
 
 以前は「老々介護」と聞くと大変そうだな、可哀そうだなと思っていたが、もはや他人ごとではない。日本の社会全体がそうなっている。「私の家に要介護者がいる」と聞けば、「老々介護ですか」と聞けばよい。54.7%の確率で、当たりだ。
 
 介護に対する支援が益々必要になっているのに、予算が足りないということで、介護に対する支援が後退しているのが現実だ。


 事例を読んでいくと老々介護の大変さが身につまされる。その中で、与えられた条件の中で何ができるか、考えてみた。
 
【項目】

(1)  認知症を早期に把握し、対策をとる

(2)  一人でかかえこまない

(3)  適切な環境を整える

 

【展開】

(1)  認知症を早期に把握し、対策をとる

===== 引用はじめ
 確かに「同じことを繰り返す」とは感じていたが、良子も、もう老齢。そんなこともあるだろうと気にも留めなかった。だが、病魔は徐々に進行していく。
===== 引用おわり
 

(2)  一人でかかえこまない

===== 引用はじめ
 「長生きして、(良子に)寄り添い続けることが今の私の使命です」

 家族を支えることに追い詰められながら、それを使命だとも感じる、「危うい共存関係」。
===== 引用おわり
 

(3)  適切な環境を整える

===== 引用はじめ
 苦しむ幸太郎の様子を見かねた長男夫婦の勧めもあって、…2人で介護施設への入居を決断。
 認知症患者を抱える家族の集まりなどを通じて、介護する人の多くが苦悩を抱えていることや、介護する側が自分らしく生きることで認知症の進行を遅らせることを知った。
 「自分が支えるしかない」と思い詰めていた孝太郎は、重荷を一人で背負わなくてもいいと気づいた。
===== 引用おわり
 


<出典>
老々介護 「使命」に縛られ / 認知症の妻支え精神・肉体的に疲労
【依存 第6部 家族のかたち】 産経新聞(2018/05/04)
添付図は、この新聞紙面から転載。


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