2018年3月12日月曜日

(K0315)  数値目標をどう考えるか /自治会長奮闘記(5) <地域の再構築>

 
 現会長が、来年度の我々の活動計画書を書いてくれた。ゼロから作ろうとしてもわからないのでありがたいことだ。ただ、いくつか気になる点があった。一つは、数値目標の設定である。いただいた活動計画書には二つの数値があった。

(1) 定例役員会の実施:月1


(2) 会報の全戸配布 (発行4回以上/年)
 

 今の自治会は、とても熱心に活動している。確かに、定例役員会を月1回実施してきたし、4回以上/年 会報を全戸配布した。我々の自治会は、2年に1回改選されるが、その働きぶりは様々である。そして以前は、毎月は役員を開かなかったケースが多く、年に4回も会報は発行していなかった。つまり、現自治会は、最大限頑張った。「自分たちはこれだけ頑張ったので、最低限これは維持し、さらにもっと頑張ってほしい。昔の不熱心な自治会に戻らないでほしい」というのが現会長の期待なのだろう。しかし、待ってほしい。
 
 これらは、目標数値は大きいほうが良いのだろうか? 我々は役員会を開いたり、会報を発行したりするだけが仕事ではないはずだ。投入できる労力は限定されている。役員会を開く、あるいは、会報を発行すると、その労力分は、他の仕事を減らさねばならない。その仕事は本当に減らして良いのだろうか。
 
 我々は全体を見ながら、全体の利益が最大になるよう、各々の仕事量を調整しなければならない。つまり、定例役員会の回数も、会報の回数も、その最適値は相対的にしか決まらない。やってみないと分からないが、毎月役員会を開く必要もないし、年に4回会報を配る必要もないように思う。申し訳ないが、会報を真面目に読んでこなかったが、それで困ったことはない。今後それらを減らせば、もっと大切な仕事ができるかも知れない。指定された回数が適切な数字か否かは、今はわからない。運営していくうちに見えてくるだろう。
 

 今回から会則が変わり、役員会1回につき500円の「役員会議費」を計上することになった。役員は6人で、会議室借り賃が1,000円なので、1回会議を開催すると、4,000円の出費になる。安易に役員会を開いてはいけない。また、会報を発行するにも、当然金がかかる。しかも、これまで会報の記事が足りなくて困っていたようだ。それで発行回数を増やそうというのは、おかしいのではないだろうか。
 
 「たくさん働く、より多くの回数をこなす、それが良いことだ」という考えに囚われてはいけない。多ければよいのではない。適切な回数が良いのだ。
 

 次のように書き直した。
 
(1) 定例役員会の実施:月1回程度
(2) 会報の全戸配布 (発行4/年程度)
 
 前回実績を基準とする。維持するか、増やすか、減らすか、…進めながら考え、決めていくことにした。

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