2018年3月10日土曜日

(K0310)  「事前指示書」作成における落差 <臨死期>

 
 厚生労働省は、223日、一般国民を対象に実施した終末期医療に関する意識調査の結果を公表した。
 

 「事前指示書」について、

  作成には66.0%の人が賛成した(平成25年の前回調査では69.7%だった)
  うち実際に指示書を作成済の人は8.1%だった(同調査では3.2%だった)
 

 「事前指示書」とは、終末期の治療方針について自分が意思表示できなくなった場合に備え、どんな治療を受けたいか、受けたくないかを記したものである。
 

 私は、落差が気になった。作成に賛成するのに、何故、作成しないのか

(1)  いずれ作成するが、今は未だその時期ではないと思っている
(2)  作成しないでも、少なくとも今は困らない
(3)  将来困るであろうことを想像できない
(4)  将来困るような嫌なことは考えたくない

では、ないだろうか。

 

 作成済みの割合は増えたが、賛成は逆に減っている。
また、3分の1は、賛成していない、
 

 他人事ではない、私も書いていない。
「事前指示書」を書かずに困った人を身近に知らないからだろうか。
 

 死に関わる経験を身近に積んでいくと変わりそうな気がするが、
そのようなことはあまりない。

 

出典
事前指示「賛成」66%  終末期医療 厚労省が意識調査
産経新聞 2018/02/24


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