2018年3月9日金曜日

(K0309)  好ましい自治会活動 /自治会長奮闘記(2) <地域の再構築>

 
 「好ましい自治会活動」とは何か。あえて常識に挑戦したい。

(1) 住民の満足する自治会会動
(2) 役員の満足する自治会活動
 

 常識的には(1)だろう。しかし、私は(2)を取り上げたい。(1)のリスクをヒシヒシと感じているからである。(1)のリスクとは何か。
 

 第一に、役員の疲弊である。暇な人が役員を引き受けているのではなく、忙しい人が役員を引き受けている。ただでさえ忙しい人が、役員という新たな仕事を更に抱え込んでいるのが実態である。短期間ならまだ頑張れる。しかし、2年間になると疲れ切ってしまう。その様子を見て、更に役員のなり手が見つからなくなり、また、忙しい人が引き受け、自らの首を絞めてしまう。
 
 第二に、互恵の精神を見失う恐れがある。「私はサービスを受ける人、役員はサービスを提供する人」と勘違いしている人がいる。それは、自治会の仕事ではない。一人一人がわが町を良くしたいと考えてできる範囲で行動する。それらを調整し効率的に進め、あるいは、足りない部分を何らかの形で補うのが自治会の役割だと思う。原則論だが、特定の個人のために自治会があるわけではない。
 
 第三に、上記二つの結果であり、また、結論でもあるのだが、自治会が健全さを失う。
 


 現自治会は大変熱心であり、「住民の満足する自治会活動」に大きな貢献をしてきた。素晴らしいと思う。ただ、それをそのまま引き継ぐかどうかは、別の話である。


 本当の(1)と本当の(2)は、一致している。(2)を忘れてしまった(1)は、本当の(1)になれない。(1)を忘れてしまった(2)は、本当の(2)になれない、と思っている。

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