2017年12月3日日曜日

(K0216)  趣味(3)  / トライアングル理論(16) <定年後>


 久しぶりに「トライアングル理論」に戻る。

 「トライアングル理論」は、定年後の生き方を考える時に発案したもので、簡単に言ってしまうと、「現役時代には、仕事・趣味・生活のトライアングル(三角形)をしっかり作りなさい」「定年後は、趣味・生活・社会参加のトライアングルをしっかりつくりなさい」「そうすれば、充実感のある人生を送れるでしょう」「その基盤としては、お金や健康も大切ですね」という考え方である。

(K0175) 立体トライアングル・モデル / トライアングル理論(4) <定年後>
http://kagayakiken.blogspot.jp/2017/10/k01754.html

 
趣味については、2回書いた。

(K0173) 趣味 / トライアングル理論(2) <定年後>
http://kagayakiken.blogspot.jp/2017/10/k01732.html

(K0178) 趣味(2) / トライアングル理論(6) <定年後>
http://kagayakiken.blogspot.jp/2017/10/k01786.html

 

今回は、「趣味(3)」として書く。

===== 引用はじめ
 定年前研修になるとお決まりのように“趣味を持ちましょう”とか“共通の趣味を持った仲間を作りましょう”などのアドバイスをされるでしょう。急に趣味を持つことなんて可能なのでしょうか? 60歳になって急に盆栽が好きになるなんてことはあるのでしょうか?
 「ご趣味は何ですか?」と聞かれると、あまり趣味のない人にとっては負担になるという、「趣味圧」をある雑誌が特集しました。
===== 引用おわり

そうなのだ。私も「ご趣味は何ですか?」と聞かれると、困ってしまう。
その割には、定年後は、やたらし忙しい。

  FacebookBlogを書く
  ボランティア活動をする
  講座や研修会などに参加する

などに時間を投入している。

 
これらは、①収入をもたらさない、②誰からも強制されていない
という意味で「趣味的」ではあろうが、「趣味」と言ってよいのだろうか。

「登山」「ダンス」「コーラス」などと言えれば格好良いのだが、
そういうものは何もない。
 


===== 引用はじめ
 私のような定年アドバイザーは無責任に「定年前から趣味を持ちましょう」と圧迫します。
===== 引用おわり

 「トライアングル理論」で、まさに「定年前から趣味を持ちましょう」と言っている。そう言っている本人が趣味を持っていないのだから、無責任だと言われて反論できない。

 
===== 引用はじめ
 60歳前後になる新しいことを始めることがおっくうになります。いい年をして若い人に教えてもらうのは恥ずかしいし、技術も上達しないので気が引けるのは当たり前です。かなり若い時からいろいろと趣味を持てたらよいのですが、その頃は仕事が忙しすぎます。
===== 引用おわり

その通りだ。

 
出典

石蔵文信、「趣味を持とう」という圧力、山あり谷あり、人生マスターズ、産経新聞(2017/10/25)

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