2017年10月15日日曜日

(K0167)  健康長寿を目指して / 100歳時代プロジェクト会議(2) <システムの構築>


(1) 100歳まで健康で長生きする特徴は何か

(2) 健康長寿を妨げる大きな要因は、認知症だ

(3) 健康長寿を延ばす挑戦は、地方自治体でも始まっている

 

【詳細説明】

(1) 100歳まで健康で長生きする特徴は何か

  100歳まで健康で長生きする人に、共通する特徴は何か。秘訣(ひけつ)は本当にあるのか。それを解き明かそうという慶応義塾大医学部の研究が川崎市で進められている

  チーズやヨーグルトが好き。肉をよく食べる。体を動かす仕事を続けている。家族と同居し、よくしゃべる。両親の年齢を合わせると180歳超える-。

  両親が長生きだと子も長生きの傾向がある。動脈硬化や糖尿病が少なく、生活の自立度が高い。血液検査をすると、細胞組織が修復されないことを示す「炎症値」が加齢にもかかわらず低い。そんな健康長寿者の特徴が浮かび上がってきている。
 

(2) 健康長寿を妨げる大きな要因は、認知症だ

  薬や検査も重要だが、生活習慣の改善や適度な運動、社会参加などで認知症の発症を遅らせ、進行を食い止めるための研究も進む。

  国立長寿医療研究センターの取り組みはその一つだ。認知機能の低下してきた人に手厚いトレーニングを実施した場合の運転技能の改善効果を調査している。結果は予想以上で、運転技能を計測すると訓練後は大きく向上していたという。

  「運転することで生活圏が広がり、活動性が高まる。運転そのものが脳を活性化する可能性も考えられる」と指摘する。
 

(3) 健康長寿を延ばす挑戦は、地方自治体でも始まっている

  埼玉県では2012(平成24)年度から高齢者用の実証実験「健康長寿埼玉プロジェクト」をスタートさせた。ウオーキングと筋肉トレーニングで高齢者の健康寿命を延ばすという「ごく単純」な取り組みだ。

  同県加須市では2003(平成15)年度から続ける健康支援事業が県のモデル事業に指定された。事業のミソは、同年齢の参加者による交流を重視している点だ。今では15の施設40のグループがあり、参加者が声をかけあう。それがはりあいになる。

  トレーニングはつらいと考える高齢者向けに、県は今年4月から、ウオーキングでポイントがたまると抽選で賞品が当たる事業も始めた。26市町村の約1万7500人が登録。その多くが60、70代の高齢者だ。
 

出典

元気に高齢者官民調査、長寿社会を創る(2)、産経新聞(2017/10/05)
http://www.sankei.com/life/news/171005/lif1710050027-n1.html
添付図も、このサイトから転載

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