2017年8月30日水曜日

(K0121) 「小銭入れパンパン」現象 <脳の健康>


スーパーのレジで並んでいるとき私は、小銭入れから10円玉、5円玉、1円玉をより分けて、握っている。金額が確定すると、一円の桁、十円の桁、百円の桁の順にトレイに置き、最後に千円札(万円札)を出す。もちろん小銭が足りないときは、一桁上の硬貨・紙幣でカバーする。

もたもたすると、店員や次に並んで待っている人が気になり、落ち着かない。札だけで済ませれば早いが、それでは小銭がどんどん溜まってしまう。ケチだから、小銭の釣銭を募金箱に入れることはない。
 

===== 引用はじめ

 私たちが海外旅行して、買い物をしたときのことを思い返してみれば分かります。大きめの金額のお札を出しませんか。外国の硬貨は分かりにくいですから、お札を出してお釣りをもらうようにしますよね。そうすると自然に小銭がたまっていきます。

 認知症の人は計算ができません。だから千円札を出すのです。そうすれば店員がお釣りを渡してくれますから、自分は計算をしなくてすみます。

 これを繰り返していくうちに、いつの間にか小銭入れはパンパン…というわけです。私たちの海外旅行は、認知症の人の状態ともいえるのです。認知症の人が「変な人」ではないことがお分かりいただけるでしょう。

===== 引用おわり
 

【高見国生の認知症だより(11)】、産経新聞
http://www.sankei.com/west/news/170818/wst1708180004-n1.html
添付図も、このサイトより

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