2017年8月26日土曜日

(K0117) 学生僧侶(悼みとは…大震災と向き合う) / 「寄り添う」(4) <臨死期>


 龍谷大大学院(京都市下京区)は、日本版チャプレン「臨床宗教師」の養成研修を行っている。チャプレンは、患者のケアに当たる病院付き牧師のことで、臨床宗教師は、キリスト教や仏教を含むさまざまな宗教者の参加を想定している。苦悩や悲嘆を抱える人に寄り添い、相手の話をありのままに受け止める。布教や入信の勧誘はいっさい行わない。

 

 東日本大震災では発生直後から、遺体安置所に運ばれた身元不明者の弔いや、大切な人を亡くした被災者からの相談を、宗教者が受けた。その代表的存在で、仮設住宅を回る傾聴移動喫茶「カフェ・デ・モンク」を今も続ける宮城県栗原市の通大寺住職、金田諦應師(61)は「震災は私が学んできたあらゆる宗教言語を拒絶した」と言う。


 
 1万8千人以上の死者・行方不明者を出した大災害で、救いを求める人たちに説く教義など、だれも持ち合わせていなかった。過酷な現場経験を積み、宗派を超えて協力し合った宗教者たちが練り上げたのが臨床宗教師という構想だった。

 
 阪神大震災から東日本大震災、そして死にゆく患者のみとり。現代社会にとって、臨床宗教師の果たす役割は決して小さくない。そうした人を育てる取り組みは各地で進んでいる(添付図参照)。

例えば、








 

 「みなさんが考える悼みとは、何ですか」

 学生僧侶の原大信さん(23)は「これから臨床宗教師となる自分の核になる問いかけだった。いまも答えを繰り返し考え続けている」と言った。

 

 「第1章 寄り添う」は、ここまで。次は「第2章 引き寄せる」らしい。
 

出典
「関西の力」/「第6部 祈り」/「第1章 寄り添う」/「第4項 学生僧侶」
産経新聞(2017/08/21 夕刊)
添付写真は、ここから。


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