2017年8月19日土曜日

(K0111) 後見人の難しさと易しさ <後見人>


私は、市民後見人を一件、受任している。


成年後見人の仕事を定義するのは、なかなか難しい。
(注)成年後見人を正確に理解するには、下記を参照してください。
http://www.moj.go.jp/MINJI/minji17.html

そこで次のようなことが起こる
  成年後見人のマニュアルをつくるのは、とても難しい
  そのマニュアルをみて後見人をするのは、とても難しい
 

だから、
「成年後見人の仕事を定義するのは、なかなか難しいから、困る」
と考えがちである。
 

私は、そう思わない。

Aさんは、被後見人にとても寄り添っている。
Bさんは、ドライに割り切っている。

後見人として、すべきことをこなし、かつ、
後見人として、してはいけないことをしていないなら、
二人ともOKである。

ずいぶん違ったことをしているが、二人ともOKである。


自由度があるのである。

もしも、後見人の仕事が厳密に定義されていると、
すべきことは自ずと決まってくる。

お仕事は、決まっていることを淡々とするだけである。
 

自由度があると、
 
自分の心情や信条を織り込める。
自分の個性に合わせた進め方もできる。
工夫の余地が大いにある。

繰り返しになるが、
  後見人として、すべきことをこなしている
  後見人として、してはいけないことをしていない
ということは、満たしていなければならない。

 

自由度が高い仕事は、個性的に仕事ができる。
個性的に仕事ができる時、その人は最も質の高い仕事ができる。
違和感は少なく、充実感もある。


後見人の仕事を明確に定義できないことに感謝の念を抱き、
その特典を活かし、
質の高い後見人の仕事を追求したい。


後見人の仕事は、難しい。
同時に易しい。

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