2017年7月4日火曜日

(K0065) 支援者として言ってはいけない言葉(ストレス・PTSD) / 「生きづらさの中を生きる」(4-2) <心の健康>


言ってはいけない言葉、こんな言葉は厳禁(被害を受けた方を傷つける言葉)

  うっかり言ってしまう困ったアドバイスに注意!

   がんばれ !

   元気を出して!/あなたが元気にならないと亡くなった方が浮かばれないよ

   泣いていると亡くなった方が悲しみますよ(悲しい時には泣いても良い。元気を失ってもいいんだという原則。「喪失」をきちんと扱っていけるようなサポートが必要)

   命があったからよいと思って

   あなたはまだまだましですよ。まだ幸せなほうじゃないですか

   このことはなかったことと思ってやりなおしましょう

   思ったより元気そうですね

   もう〇年も経ったのにまだクヨクヨして!(非難しない)

   こんなことがあったから将来はきっとよいことがありますよ(まだ、将来まで思いを馳せる段階まできていないのに…)

   私ならこんな状況はとても耐えられません。/私なら生きていられないと思います(誉めているつもりでも、おめおめと生きている自分が非難されたように感じてしまう)

 

  うつ状態の方には厳禁なこと

   叱咤激励

   無理やり気分転換の外出や旅行をすすめる

   自分の意見を押し付ける(「こうした方が良い」などのアドバイス×)

 

 どう声をかけたらよいかと考えると、出てきそうなフレーズばかりである。心は優しくても、被害を受けた方を傷つけてしまうことがある。考えれば考えるほど、危ない。

 被害を受けた側にならないとなかなかわからないので、このように教えてもらって、その言葉を使わないようにするしかないだろう。でも、忘れてしまって、言ってしまいそうなものばかりである。

 
講師:(有薗博子 兵庫教育大学 臨床心理士)

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